TUESDAY EDITOR'S LOUNGEは、『WIRED』日本版が「SZ MEMBERSHP」会員向けに実施している好評のミートアップ兼ポッドキャスト公開収録イベントだ。7月22日(火)に実施する同イベントでは、「リジェネラティブ・シティと建築」をテーマに掲げる。
昨年9月に刊行した特集「The Regenerative City」は、世界各国で都市への人口集中が進むなか、いかにして都市をリジェネラティブ(再生/再生成)な場に変えていけるかを思索した1冊だった。
なかでも、建築家が担う役割の変化は重要なトピックのひとつだ。いま、100年に一度とも称される大規模再開発が進む東京では、開発が大規模化するがゆえに(若手)建築家がコミットする余地が少なくなっている。また、公共建築においては“ソーシャルメディアが可視化する民意”と向き合うことを求められ、さらなる課題として建築資材の高騰や職人不足なども挙げられるだろう。
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「新しく建てること」の困難さが増すなかで、これからの建築家はいかにして都市に介入していけるのか──。
介入のアプローチは「建てる」にとどまらない。インスタレーションや展示、仮設建築、あるいは資源流通や再利用のための新しいサービスの構築も含まれていくかもしれない(もちろん、リノベーションや改修も欠かせない観点のひとつだ)。
今回ゲストとして登壇するのは、こうした可能性を拓く注目の建築家ユニット/コレクティブのPAN-PROJECTS共同創設者の高田一正と、GROUPの井上岳だ。
ロンドンを拠点に活動するPAN-PROJECTSは、八木祐理子と高田一正がコペンハーゲンで設立した建築ユニットで、現在はロンドンを拠点に活動している。トレーラーハウス型宿泊施設「Earthboat」の設計を手がけたほか、高田はRCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)にて「SuperReuse」をテーマとしたプロジェクトも進行中だという。
一方GROUPは、都市開発や建築のあり方に関する問題を提起し、実践過程そのものをアート作品へと昇華したプロジェクトに取り組んできた。大阪・関西万博における、夢洲の生態系が表現されている庭を造ったトイレや、「海老名芸術高速」の設計・運営、そして磯崎新による初の建築物「新宿ホワイトハウスの庭」の改修などを手がけている。
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当日は、「いま建築家は都市にいかに介入できるのか」を起点に、都市における資源循環の可能性や、より創造的/実験的な都市へのシフト、果てはコレクティブという活動形態や国外で活動することのリアルまで、2020年代の建築家が置かれた状況とそのリアリティを探っていくセッションとなる。
渋谷の再開発の象徴のひとつであるShibuya Sakura Stage「404 Not Found」から、これからの都市と建築家の関係性をともに考える機会となるはずだ。
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■ 日時
7月22日(火) 18:30〜20:30
18:00 開場(チェックイン)
18:30〜19:30 トークセッション
19:30〜20:00 Q&A ※会場参加者のみ
20:00〜20:30 懇親会 ※会場参加者のみ
■ 登壇者
高田一正|KAZUMASA TAKADA
1991年高知県生まれ。幼少期を中国、タイで過ごす。2015年早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。17年デンマーク王立芸術アカデミー大学院を修了後、PAN- PROJECTSを共同設立。22年よりイギリス王立芸術大学院Royal Collage of ArtにてAssociate lecturerとして教壇に立つ。王立英国建築家協会登録建築家 (RIBA/ARB)。2019年よりロンドンを拠点に活動中。
PAN-PROJECTS
多様な文化と、この世界における暮らしの固有性を称えるデザインを追求し、建築を構成する各要素を、それ自体が芸術作品であると考えながら総合的に空間をつくりあげている。主な実績に国立新美術館での大規模インスタレーション《The Matter of Facts》(2021)、ヴェネチア・ビエンナーレ「Young European Architects」展(イタリア・2021年)、「Under 35 Architects exhibition」(日本・2019)など。2019年以降は「Architecture of By-products」と題した実験的なリサーチプロジェクトにも取り組んでいる。
井上岳|GAKU INOUE
建築家、博士(工学)。石上純也建築設計事務所を経て、GROUP共同主宰。建築に関するリサーチ、設計、施工を行う。主な活動として、設計「海老名芸術高速(2021)」「新宿ホワイトハウスの庭の改修(2021)」「道具と広い庭(2023)」「夢洲の庭(2025)」編著「ノーツ 第一号 庭(2021)」「ノーツ 第二号 引越し(2024)」。展示、バーゼル建築博物館「Make Do With Now: New Directions in Japanese Architecture(2022)」、金沢21世紀美術館「DXP(2023)」、銀座マイナビギャラリー「島をつくる / Planning Another Island(2024)」ニューヨークa83「往復書簡 / Correspondence(2023)」、新宿WHITEHOUSE「手入れ / Repair(2021)」など。
GROUP
建築プロジェクトを通して、異なる専門性を持つ人々が仮設的かつ継続的に共同できる場の構築を目指し、建築設計・リサーチ・施工をする建築コレクティブ。
■ モデレーター
岡田弘太郎|KOTARO OKADA
『WIRED』日本版エディターとして、雑誌『WIRED』日本版VOL.49「THE REGENERATIVE COMPANY 未来をつくる会社」やVOL.54「The Regenerative City 未来の都市は、何を再生するのか」号の責任編集を務める。そのほか、一般社団法人デサイロ代表理事。一般社団法人B-Side Incubator代表理事。クリエイティブ集団「PARTY」パートナー。1994年東京生まれ。慶應義塾大学にてサービスデザインを専攻。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出。
■ 会場
Shibuya Sakura Stage, SHIBUYA SIDE 4F「404 Not Found」
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町1-4
※JR山手線「渋谷駅」より新南改札を出て徒歩3分
※オフライン+オンライン(Zoomウェビナー)同時開催
■ 参加条件
『WIRED』日本版のSZ MEMBERSHP会員であること。(参加無料)
※無料トライアル期間中の方もお申し込みいただけます。
※学割キャンペーンの詳細はこちら。
■ 会場参加の申し込み【先着50名/無料】
こちらのPeatixページから申し込みください。
https://wired-tel-july-2025.peatix.com
・お申し込み時に、SZ MEMBERSHIPにご登録のお名前とメールアドレスをご記載ください。会員サービスの詳細とご登録はこちら。
・会場参加のお申し込みは先着順です。定員に達し次第、募集終了となりますのでご了承ください。
・会場参加の場合、ワンドリンク付きです。受付時にご注文ください。
■ オンライン視聴について
7月19日(土)と7月22日(火)のニュースレターで視聴用URLをご案内します。SZ MEMBERSHIP会員は無料で視聴いただけます。Peatix経由のお申し込みは不要です。
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厳選されたデジタル記事やイベント優待、限定ニュースレターや雑誌のデジタル版の提供を通じて、「インスピレーション」と「知的好奇心」を促す有料サブスクリプションサービスです。SZ とは「Speculative Zone」の頭文字で、「スペキュラティブ(思索/試作的)な場所」という意味が込められています。玉石混交の情報が溢れる今日の社会において、信頼できるコンテンツに触れ、複眼的に思考し、未来を実装する力を涵養することができる「特区」、それがWIRED SZ MEMBERSHIPです。会員であれば、直近2号分の雑誌(PDF版)のダウンロードも可能。会員限定コンテンツと併せてお楽しみください。公式サイトと無料トライアルはこちら。
■ ご注意事項
・終了時間は目安となります。
・当日は受付にてPeatixチケットを確認させていただきます。また、受付時にご本人確認をさせていただくことがございます。
・本イベントは、申込者ご本人様のみ参加可能となります。第三者への譲渡・転売はできません。登録内容に不備や誤りがあった場合、または不正な行為があった場合は、登録を無効にさせていただく場合がございます。
・オンライン、オフラインともに参加人数には上限がございます。上限に達した場合、参加を締め切らせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
・イベント参加のための交通費や宿泊料はお客様負担となります。
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・やむをえず登壇者の来場が中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・ イベントの録画、録音はご遠慮願います。また、撮影はほかの皆様のご迷惑にならない範囲にてお願いいたします。
・熱がある場合や体調に異変を感じる場合は、参加をお控えいただいております。
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